スペインのペドロ・サンチェス首相は新型コロナウイルスの拡散を抑制するために、国の封鎖を4月25日まで延長する意向であることを発表しました。これによりスペインのロックダウン措置は合計で45日間となり、政府はさらに措置の延長を行う可能性があると述べています。
サンチェス首相は「細心の注意を払い、今こそ医療システムの回復に努める必要がある。我々が取っている措置は厳格だが必要不可欠であり、今その手を緩めれば感染の第二波が襲ってくる恐れがある」と、封鎖措置を延長する必要性を強調しました。
4日4日に公表された情報によるとスペインはこの二日続けて新型コロナウイルスによる死者数が減少しており、4月2日のピーク時を下回ったと報告しました。サンチェス首相は感染拡大ピークの峠は越えつつあり、数日のうちに数値は横ばい傾向になるだろうと話し、「我々が感染拡大をコントロールできるようになれば、次のステップとして社会の正常化と経済回復に移行するだろう。ここ数週間、専門家たちが経済回復や社会活動を再開するための方法について議論している」と述べました。
しかし首相はスペイン下院の代理会議の承認なしではロックダウンの延長措置を行うことはできないとし、他政党からの承認が必要不可欠であると語りました。保守派の人民党と中道右派のシウダダノスはともに臨時措置の延長の支持を表明しましたが、第三政党のヴォックス党は不支持を表明。これにより首相は「まだ政治的議論をする余裕はある。今の標的は新型コロナウイルスただひとつである」と政治的結束と超党派合意を呼びかけました。
また首相は欧州連合に対し「我々は今最大の危機に瀕している。このような課題に直面している今こそ手を取り合うべきではないか」と更なる感染拡大の抑止に向けて協調するよう訴えました。
参考元 : THE LOCAL
https://www.thelocal.com/20200404/spain-records-drop-in-coronavirus-deaths-for-second-straight-day