目次
- オランダ渡航のためのETIAS(エティアス)について
- オランダ渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
- オランダ渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
- 政府公式および大使館サイト
- 現在の渡航状況
- 入国に関する最新情報
- オランダの観光情報
オランダ渡航のためのETIAS(エティアス)について
オランダ渡航に必要となる「電子渡航認証ETIAS(エティアス)」は、2025年の導入が予定されています。導入後はオランダを含むシェンゲン協定加盟国30か国へ渡航する際にETIAS(エティアス)の事前申請が必要となります。ただし、シェンゲン協定加盟国の追加により、申請対象国は変更となる場合があります。2025年よりキプロスの加盟が予定されており、ETIAS(エティアス)導入後は当該国へ渡航する際も申請が必要となることが予想されます。なお、有効なシェンゲンビザを保有する方と、シェンゲン協定における「国境検査撤廃制度」の対象外となるイギリスとアイルランドへ渡航する方はETIAS(エティアス)申請が不要となる見込みです。
ETIAS(エティアス)の有効期間は3年間ですが、パスポートの有効期限が3年未満の場合は、パスポートの有効期限日を以てETIAS(エティアス)も失効となりますのでご注意ください。
ETIAS(エティアス)でのオランダ渡航は最大90日間の滞在が可能ですが、目的は観光や短期商用に限られます。91日以上の滞在や就労および留学を目的として渡航する方は、居住許可の取得が必要です。居住許可に関する詳細は「オランダのビザ申請方法」よりご確認ください。
オランダ渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
ETIAS(エティアス)の申請には、ICチップ搭載のパスポートと使用可能なクレジットカードが必要です。パスポートは滞在期間に加えて、3か月~6か月以上の残存有効期間があるものをご用意ください。また、ETIAS(エティアス)の審査結果や申請番号を受信できるメールアドレスも必要となります。
申請を承認された場合、メールに通知されたETIAS(エティアス)とパスポートを国境管理局に提示することでオランダへの入国が可能です。なお、申請後にパスポートの有効期限が切れた際は再申請を行う必要があります。
オランダ渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
ETIAS(エティアス)はオンラインでの手続きとなります。申請する際は有効なパスポートを用意し、専用のオンラインフォームへ必要項目を入力してください。申請内容は全て英語(ローマ字)での入力が求められます。
ETIAS(エティアス)申請に必要となる主な項目は以下の通りです。
- 氏名、性別、生年月日
- パスポート情報(パスポート番号、発行日、有効期限)
- 現住所、国籍、出生地
- メールアドレス、電話番号
- 最初に入国を予定している国
- 現在の就労先、在学先に関する情報
また、申請項目には犯罪歴や過去の渡航歴、伝染病や疾患に関する質問への回答も予定されています。質問の内容を確認し、入力ミスにご注意ください。
ETIAS(エティアス)の申請料金はクレジットカードでの支払いとなります。利用するクレジットカードは申請者本人の名義でなくても審査に影響はありません。ETIAS(エティアス)の審査結果はEメールでの通知となり、申請から最大30日かかる場合があります。申請に関する詳細は「ETIAS(エティアス)の申請方法」よりご確認ください。
政府公式および大使館サイト
- オランダ政府公式サイトはこちら
- 在日オランダ王国大使館
所在地:東京都港区芝公園3-6-3
電話番号:(03) 5776-5400
公式ウェブサイト:在日オランダ王国大使館
- 在オランダ日本国大使館
所在地:Tobias Asserlaan 5, 2517 KC, The Hague, The Netherlands
電話番号:(31) 7034-69544
公式ウェブサイト:在オランダ日本国大使館
- オランダ政府観光局はこちら
現在の渡航状況
日本からオランダへの渡航について
感染症の危険度を示す渡航レベルの指定はありません
2020年3月19日、政府は新型コロナウイルスの防疫を目的として、EU・シェンゲン域内国の市民とその家族、オランダでの滞在許可を有する方以外の入国を禁止しました。一方で、EU理事会は感染リスクが低い欧州域外の一部の国・地域を対象に、入国制限の緩和を勧告。日本は一時、緩和勧告の対象となりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2021年9月より再び入国制限を強化。日本からの渡航はワクチン接種完了や必要不可欠な商用など入国要件に該当する必要がありました。ワクチンの普及と感染状況の落ち着きを受け大半のEU諸国が新型コロナウイルスに関する入国制限を撤廃するなか、オランダ政府も2022年9月17日に規制を解除。現在は出発国やワクチン接種の有無を問わず入国が認められます。
オランダでは公共交通機関を含む全てのエリアでマスク着用義務は撤廃されています。ただし、医療機関など感染リスクが高い施設では着用が求められる場合があるため、滞在中はマスクの携行をお勧めします。制限措置の詳細はオランダ政府「Coronavirus COVID-19」をご確認ください。
日本からの入国について(2022年10月3日更新)
新型コロナウイルスに関する入国制限は2022年9月17日に全て撤廃されました。日本からの渡航者は、ワクチン接種証明書や入国要件を証明する文書の提示をせずに入国が認められます。航空機内を含む公共交通機関のマスク着用義務は撤廃されていますが、航空会社より着用が求められる場合があります。渡航する際はマスクの携行をお勧めします。
オランダから日本への渡航について
新型コロナウイルスの防疫を目的とした水際対策措置は、2023年4月29日を以て撤廃されました。オランダを含む全ての国・地域から日本へ入国する渡航者は質問票の登録や陰性証明書の提示は必要ありません。
詳しくは「ヨーロッパから日本へ入国する方へ」をご確認ください。
オランダのビザ申請情報
日本国籍の方は長期滞在ビザである仮居住許可(MVV)の取得が免除されています。
ただし、ワーキングホリデー、留学、就労などを目的に91日以上滞在する際は、入国後に居住許可(IND)の申請が求められます。
オランダのビザ申請方法に関する詳細は「オランダのビザ申請方法」をご確認ください。
入国に関する最新情報
国内の新型コロナウイルス感染状況が4週連続で改善(2022年8月9日発表)
オランダ公衆衛生研究所(RIVM)は9日、新型コロナウイルスの新規感染者数と入院者数が4週連続で減少したと発表。今年6月以前と同程度の水準になったと報告しました。
過去7日間の入院者数は396人で、先週と比べ約12%減少。ICU(集中治療室)の利用者は48人で18%減少し、統計上においても感染状況の落ち着きがみられます。
なお、オランダは現在も欧州域外国からの入国制限を行っていますが、感染状況の改善により今後は緩和が予想されます。渡航する際は最新情報をご確認ください。
オランダの観光情報
ヨーロッパ北西部に位置するオランダは、海抜ゼロメートル地帯が多く“水の国”と称されます。1km2あたりの美術館数は世界一を誇り、首都アムステルダムの国立美術館やヴァン・ゴッホ美術館、レンブラントやフェルメールの作品が収蔵されたマウリッツハイス美術館など芸術の宝庫です。運河沿いに並ぶ風車や美しい街並みはユネスコ世界遺産として登録され、観光シーズンの3月中旬~5月にはオランダの国花チューリップをはじめ、スイセン、ヒヤシンス、アネモネ、クロッカスなど色とりどりの花が楽しめるでしょう。運河でのクルーズや馬車による市内周遊のほか、自転車専用レーンが整備されているためサイクリングでの移動もおすすめです。また、世界有数のチーズ輸出国で、チーズ博物館や各地で開かれるチーズマーケットが人気です。日本からオランダへは直行便で約12時間、乗り換え便は経由地により18時間からとなります。海洋性気候のため比較的温暖ですが、夏は涼しく冬の寒さが厳しいことが特徴です。時差は8時間で日本が正午の場合オランダは午前4時、3月下旬から10月下旬はサマータイムが適用され7時間となります。
公用語はオランダ語ですが、EFエデュケーションファーストによる成人の英語能力指数2021年世界ランキングで1位を獲得するほど英語も日常的に使われています。