デンマーク政府は同国の封鎖措置が段階的に解除される見通しであることから、11歳までの子どもを対象とする幼稚園と小学校を再開させる計画を発表しました。メッテ・フレデリクセン首相は4月6日の記者会見で、感染拡大のリスクが最小限まで落ち着いたと確認できた場合には4月15日より慎重に子どもたちを教育の場へ返すことを推進すると述べました。さらに「子どもたちのための学校やそれに付随したサービスを再開することは両親の負担を減らすことができる反面、感染を心配している方々がいらっしゃることは理解しています」と国民の不安を共有していると語り、「私達にはまだ多くの課題がありますが、衛生環境を保つこと、適切な距離感を保つこと、このようなガイドラインを守ることでより早く日常を取り戻すことができます」と国民へ理解を求めました。
政府は12歳以上の年長クラスの学校や高等学校の再開は5月10日以降であり、その間に実施予定であった期末試験は取り消しになると発表。さらに、教会、図書館、スポーツやその他のクラブ活動のための施設も同様に5月10日まで閉鎖される見通しです。
デンマークの感染症機関SSIのカール・モルバク氏は公共機関を段階的に再開するという意思決定について、国民が衛生観念および社会的距離のルールを維持し続けるという政府からの信頼に基づいていると述べました。モルバク氏は「この決定は国民が衛生観念を準拠し感染を拡大させる要因を作らないという重要な前提に基づいています。もしそれができなければ再び感染拡大に繋がる火種をばら撒くことになるでしょう」と引き続き感染拡大防止に努めるよう強く訴えました。
参考元 : THE LOCAL
https://www.thelocal.com/20200406/denmark-to-reopen-schools-and-kindergartens-next-week