ドイツの大手長距離バス会社”FlixBus”は5月28日より運行を再開すると発表しました。ドイツ国内だけでなくオーストリア、ポーランド、チェコ、デンマークなど近隣諸国内での営業も同時に再開される予定です。再開されるエリアは休業前のおよそ10分の1程度に縮小されますが、段階的な拡大準備が進められています。
FlixBusは2013年にサービスを開始。既にヨーロッパ内では有数のバス会社に成長しており、車内にWi-Fiやトイレを備えるほか専用アプリからのチケット購入など利便性の高いサービスを提供しています。2019年には年間で6,200万人以上がFlixBusを利用しましたが、新型コロナウイルスによる封鎖措置の影響で3月から営業停止を余儀なくされていました。
再開にあたり同社では感染拡大を防ぐため、各目的地での車内消毒、バス停での待機中や乗車時の社会的距離保持の徹底、チケット確認の非接触化などが実施されています。さらに、体調が優れない方の乗車は許可されず、乗客は車内でマスクを着用しなければなりません。衛生上の理由から車内に設置されたトイレの利用は許可されませんが、代わりに定期的にパーキングエリアに停留するとしています。
Flixbusのマネージング・ディレクターを務めるアンドレ・シュヴェムライン氏は、「コロナ禍においても乗客に安全な旅行を提供していきたいと考えています」と再開への意欲を見せました。さらに「私たちは各国内での運行だけでなく国境を越えたサービスの再開を望んでいます」と述べ、数週間のうちに政府が出入国制限について新たな指針を示すよう求めました。
参考元 : THE LOCAL