パリ ノートルダム大聖堂の修復工事が再開

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パリ ノートルダム大聖堂の修復工事が再開

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ロックダウンの影響で中止されていたノートルダム大聖堂の修復工事が再開されました。ノートルダム大聖堂はゴシック建築を代表する世界遺産であり、2019年4月に発生した原因不明の火災により尖塔や屋根が焼失するなど大きな被害を受けています。エマニュエル・マクロン大統領は火災後5年以内に修復を完了させると発表しており3月23日より工事が着手される予定でしたが、新型コロナウイルス対策に伴うロックダウン措置により開始が延期されていました。

ノートルダム大学の学長モンシニョール・パトリック・ショーヴェ氏は、「再開に当たり工事現場では社会的距離の規則に準拠するために作業員が利用する更衣室やシャワーなどの施設が改修され、フェイスマスク、除菌ジェル、食事も随時支給される」と発表しています。またノートルダム大聖堂近隣の宿泊施設は遠方から勤務している作業員のために部屋の提供を行っています。

一方で修復工事再開の遅れはロックダウンの影響だけではなく、2019年6月に火災による有毒な鉛が検出されたためでもあります。ショーヴェ氏は「建設業者が工事を再開した際に真っ先に行うべき作業は、火災により大聖堂の一部分に溶け出した金属製の足場を取り除くことです。その工程が終われば安全の確保が保証されます」と述べています。工事はこれらの影響により6週間遅れているものの、修復作業はマクロン大統領が提示した期限には間に合う予定であることも強調しました。

大規模火災の原因は未だに解明されていませんが、検察当局は犯罪行為によるものではないとして電気系統の故障による引火やたばこの不始末である可能性も視野に入れて調査を進めています。

参考元 : BBC

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