目次
- エストニア渡航のためのETIAS(エティアス)について
- エストニア渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
- エストニア渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
- 政府公式および大使館サイト
- 現在の渡航状況
- エストニアの観光情報
- エストニアの医療情報
エストニア渡航のためのETIAS(エティアス)について
ETIAS(エティアス)は2025年の導入が予定される電子渡航認証です。導入後はシェンゲン協定加盟国へ渡航する際にオンラインでの事前申請が求められます。なお、ETIAS(エティアス)申請の対象国はシェンゲン協定加盟国の追加に伴い変更となる場合があります。2025年より加盟が予定されているキプロスへ渡航する際もETIAS(エティアス)の申請が必須となる見通しです。イギリスとアイルランドはシェンゲン協定における「国境検査撤廃制度」の対象外のため、ETIAS(エティアス)は不要となることが予想されます。
また、ETIAS(エティアス)の有効期間は取得日より3年間です。パスポートの有効期限が3年未満の場合は、パスポートの有効期限を以てETIAS(エティアス)も失効となるためご注意ください。有効期間内は観光や短期商用を目的とした複数回の渡航が認められますが、91日以上の長期滞在を希望する方はビザの取得が必須となります。
エストニア渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
ETIAS(エティアス)の申請には、使用可能なクレジットカードと期限が有効なパスポートが必要です。特に、パスポートは入国日から3か月以上の残存有効期間があるものをご用意ください。そのほかに、ETIAS(エティアス)の審査結果や申請番号を受信できるメールアドレスも必要です。申請が承認された際は、パスポートとメールに届いたETIAS(エティアス)を入国審査で提示することでエストニアへ入国できます。万が一申請後にパスポートの有効期限が切れた場合、登録情報は変更できないため再申請を行ってください。
エストニア渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
ETIAS(エティアス)申請はオンラインでの手続きとなり、専用フォームへ氏名や生年月日、連絡先、パスポート情報などを入力する必要があります。申請の際は期限が有効なパスポートと支払いに使用するクレジットカードをご用意ください。クレジットカードは申請者本人の名義でなくても審査に影響はありません。
専用フォームは全て英語(ローマ字)での入力が求められ、主な項目は以下の通りです。
- 氏名、性別、生年月日
- パスポート番号、パスポート発行日・有効期限日
- 国籍、出生地、現住所
- メールアドレス、電話番号
- 最初の入国予定地
- 就労先または在学先の情報
また、上記項目のほか、過去の犯罪歴や渡航歴、オーバーステイの有無、感染症や疾患の有無に関する質問への回答も求められます。ETIAS(エティアス)は申請から結果の通知までに最大30日かかる場合があるため、エストニア渡航が決定した段階での申請をお勧めします。詳細は「ETIAS(エティアス)の申請方法」をご確認ください。
政府公式および大使館サイト
- エストニア政府公式サイトはこちら
- 在日エストニア大使館
所在地:東京都渋谷区神宮前2丁目6-15
電話番号:(03) 5412-7281
公式ウェブサイト:在日エストニア大使館
- 在エストニア日本国大使館
所在地:3rd Floor, Tallinn Business Center, 6 Harju Street, 15069 Tallinn, Estonia
電話番号:(372) 6310-531
公式ウェブサイト:在エストニア日本国大使館
- エストニア政府観光局はこちら
現在の渡航状況
日本からエストニアへの渡航について
感染症の危険度を示す渡航レベルの指定はありません
エストニア政府は新型コロナウイルスの防疫を目的として2020年より入国制限を施行。欧州諸国の市民、長期滞在ビザ保有者とその家族、EU理事会による入国制限緩和勧告の対象国と地域からの渡航者を除き、外国籍者の入国を原則として禁止しました。日本は一時同勧告の対象国となりましたが、同年9月より除外されました。その後、新型コロナウイルスワクチンの普及に伴い2回(1回接種型ワクチンの場合は1回)のワクチン接種完了を条件とする新たな入国要件を施行。2022年6月18日には同要件も撤廃され、日本からの渡航者は新型コロナウイルスのワクチン接種証明書、快復証明書、陰性証明書を提示せずに入国が認められました。
なお、他国を経由しエストニアへ入国する方は、乗り継ぎ国よりワクチン接種証明書等の提示が求められる場合があります。当該の方は、事前に乗り継ぎ国の大使館や航空会社へご確認ください。
エストニア滞在中の制限措置について(2023年11月27日更新)
社会的距離の保持ができない屋内エリアや公共交通機関ではマスク着用が推奨されます。また、発熱などの症状がある方や新型コロナウイルス陽性と診断された方、身近に陽性者がいる方は、5日間の自己隔離が求められます。
なお、飲食店等でのワクチン接種証明書の提示は不要です。
制限措置は感染状況により変更されます。エストニアへ渡航を検討中の方はエストニア政府「Current restrictions」より最新情報をご確認ください。
エストニアから日本への渡航について
新型コロナウイルスの防疫を目的とした水際対策措置は、2023年4月29日を以て撤廃されました。エストニアを含む全ての国・地域から日本へ入国する渡航者は質問票の登録や陰性証明書の提示は必要ありません。
詳しくは「ヨーロッパから日本へ入国する方へ」をご確認ください。
エストニアの観光情報
北ヨーロッパに位置するエストニア共和国は、バルト海沿岸に並ぶラトビア、リトアニアを含むバルト三国のひとつです。ラトビア、スウェーデン、フィンランドに囲まれ、1918年に隣接するロシアからの独立を果たした歴史があります。
エストニア語で「デンマーク人の城」という意味を持つ首都タリンは、中世の街並みがそのまま残る歴史あふれる街です。世界遺産である旧市街に建つコトゥオツァ展望台からは、市庁舎の塔やトームペア城など城壁が続く街並みを眺めることができます。世界最速レベルのブロードバンド回線を有しSkype(スカイプ)を生みだした国としても知られ、海外IT企業の進出が多く移住目的での人気も高まっています。
公用語はエストニア語ですが、レストランや観光地では英語が通じます。時差は7時間でサマータイム時は6時間となり、日本が正午の場合は午前5時。気候が穏やかな6月~8月がベストシーズンですが、12月はクリスマスの街並みやマーケットが楽しめるでしょう。
日本からエストニアへの直行便はないため、ヨーロッパ主要都市から乗り換え便を利用します。ヘルシンキを経由するルートが最短となり、日本からは約13時間。イギリスの旅行雑誌“ワンダーラスト”による2022年訪れるべきヨーロッパの街ランキングでは2位を獲得しました。
エストニアの医療情報
エストニアは、旧ソ連諸国の中で最も衛生・医療面が整備された国の一つです。どの病院も受診できますが、西ヨーロッパ諸国のような最新の医療設備や検査機器は完備されていません。そのため高度な治療が必要な場合は、西ヨーロッパ諸国や日本へ移送されるケースも考えられます。また、これらの移送費用は高額なため、事前に海外旅行保険へ加入しましょう。
病気や怪我をした場合はホームドクターの診察を受け、専門医の診療が必要だと判断した場合に限り各科専門医(総合病院)を紹介されます。ただし、エストニア国民医療保険に加入していない方は、ホームドクター及び総合病院の診察費で50ユーロ以上が請求されます。