目次
- フランス渡航のためのETIAS(エティアス)について
- フランス渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
- フランス渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
- 政府公式および大使館サイト
- 現在の渡航状況
- 入国に関する最新情報
- フランスの観光情報
フランス渡航のためのETIAS(エティアス)について
ETIAS(エティアス)はフランスを含むシェンゲン協定加盟国へ渡航する際に必要となる「電子渡航認証」です。申請はオンラインでの手続きとなり、観光や短期商用を目的とした90日以内の渡航に限り利用が認められます。
ETIAS(エティアス)は2025年の導入が予定されており、導入後はシェンゲン協定加盟国29か国へ渡航する際にETIAS(エティアス)申請が必須となります。なお、シェンゲン協定加盟国の追加により、ETIAS(エティアス)申請対象国は変更となる場合があります。 2024年3月31日よりブルガリア、ルーマニアの加盟が予定されており、ETIAS(エティアス)導入後は渡航の際に申請が必要となることが予想されます。シェンゲン協定における「国境検査撤廃制度」の対象外となるイギリスとアイルランドへ渡航する方は申請が不要となる見込みです。
ETIAS(エティアス)の有効期限は3年間となり、期間内は複数回の渡航が認められます。ただし、パスポートの有効期限が3年未満の場合は、パスポートの有効期限日を以てETIAS(エティアス)も失効となりますのでご注意ください。
フランスに91日以上滞在する場合は、ETIAS(エティアス)ではなくビザを取得する必要があります。詳細は「フランスのビザ申請方法」をご確認ください。
フランス渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
ETIAS(エティアス)申請時には、ICチップ搭載のパスポートと使用可能なクレジットカードが必要です。パスポートは滞在期間に加えて、3か月~6か月以上の残存有効期間があるものを用意しましょう。また、ETIAS(エティアス)の審査結果や申請番号を受信できる有効なメールアドレスも必要です。メールに届いたETIAS(エティアス)とパスポートを国境管理局に提示することで、フランスへ入国できます。なお、申請後はパスポートに登録情報が紐づけられるため、パスポートの有効期限が切れた際は再申請を行ってください。
フランス渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
ETIAS(エティアス)はオンラインでの申請となります。申請する際は有効なパスポートとクレジットカードをご用意ください。申請料金の支払いに使用するクレジットカードは申請者本人の名義でなくても審査に影響はありません。
ETIAS(エティアス)申請の際に必要な入力項目は以下の通りです。
- 氏名、性別、生年月日
- パスポート情報(パスポート番号、発行日、有効期限)
- 現住所、国籍、出生地
- メールアドレス、電話番号
- 最初に入国を予定している国
- 現在の就労先や在学先に関する情報
- 入国の適格性に関する質問(過去の犯罪歴、戦争地域国への渡航歴、オーバーステイの有無など)
上記の項目に加え、伝染病や疾患に関する質問も予定されています。項目は全て英語(ローマ字)にて入力する必要がありますので、タイプミスや入力漏れにご注意ください。
ETIAS(エティアス)は申請から審査結果の通知までに、最大30日ほどかかる場合もあります。イタリアを含むシェンゲン協定加盟国は、渡航が決まった段階での申請を推奨しています。
申請方法に関する詳細は「ETIAS(エティアス)の申請方法」をご確認ください。
政府公式および大使館サイト
- フランス政府公式サイトはこちら
- フランス政府観光局はこちら
- 在日フランス大使館
所在地:東京都港区南麻布4-11-44
電話番号:(03) 5798-6000
公式ウェブサイト:在日フランス大使館
- 在フランス日本国大使館(パリ)
所在地:7 Avenue Hoche. 75008 Paris
電話番号:01-4888-6200
公式ウェブサイト:在フランス日本国大使館(パリ)
現在の渡航状況
日本からフランスへの渡航について
感染症の危険度を示す渡航レベルの指定はありません
フランス政府は2020年3月17日より入国制限を導入。欧州域の市民やフランスでの滞在許可を有する外国人を除き原則として入国を禁止していましたが、段階的な入国制限の緩和を開始しました。
同年6月15日よりEU加盟国と欧州域内の一部の国や地域からの入国を認め、さらに翌7月より欧州域外からの入国制限も解除。日本を含む一部の国と地域からの入国を認めましたが、英国などで確認された新型コロナウイルス変異種への対応として2021年1月31日より欧州域外の国からの入国を一時禁止しました。その後、感染リスクに応じた3つのリスクカテゴリー「グリーン国」 「オレンジ国」 「レッド国」ごとに入国制限を施行。日本は感染リスクが低い「グリーン国」に指定され、ワクチン接種証明書等を提示することで新型コロナウイルス検査や自己隔離なしでの入国が認められました。2022年8月1日、政府は新型コロナウイルスワクチンの普及と感染の落ち着きを鑑み入国制限を全て撤廃。現在は、フランス本土および海外領土ともに、ワクチン接種証明書や陰性証明書の提示および自己隔離なしでの入国を認めています。
また、8月1日より病院や高齢者介護施設等における“衛生パス(Pass sanitaire)”や”ワクチンパス(Passe vaccinal)”の提示も不要となりました。これにより、新型コロナウイルス関連の措置は全て撤廃となります。
日本から入国する方へ
新型コロナウイルスの防疫を目的とした入国制限は2022年8月1日に全て撤廃されました。日本からの渡航者は欧州デジタル旅客位置情報フォーム(dPLF)の登録やワクチン接種証明書の提示をせずに入国が認められます。
なお、今後新たな変異ウイルスにより感染拡大が懸念される場合は、再び入国制限が施行されます。渡航する際はフランス政府「Covid-19 : Déplacements internationaux」より最新情報をご確認ください。
フランスから日本への渡航について
フランス政府は新型コロナウイルス対策として、2021年よりワクチン未接種の方を対象に出国を制限し、「出国理由証明書」とそれらを証明する文書の提示を求めていました。当措置は2022年8月1日に撤廃され、現在はワクチン接種の有無や理由を問わず出国が認められています。
新型コロナウイルスの防疫を目的とした水際対策措置は、2023年4月29日を以て撤廃されました。フランスを含む全ての国・地域から日本へ入国する渡航者は質問票の登録や陰性証明書の提示は必要ありません。
詳しくは「ヨーロッパから日本へ入国する方へ」をご確認ください。
フランスのビザ申請情報
91日以上の長期滞在を希望する方はビザの取得が必要です。フランスでは観光や個人的な訪問のためのビジタービザ、就労のための労働者ビザ、留学のための学生ビザなど様々な種類のビザがあります。渡航目的に沿ったビザの取得をご検討ください。
フランスのビザ申請方法に関する詳細は「フランスのビザ申請方法」をご確認ください。
入国に関する最新情報
新型コロナウイルス第8波となる感染再拡大を発表
世界保健機構(WHO)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2022年10月13日、新型コロナウイルスの感染が欧州全域で再拡大していると発表。フランス保健省のオートラン教授は「感染状況を示す数値が全て上昇している」と述べ、流行の第8波に入ったと宣言しました。インフルエンザと時期が重なり医療機関のひっ迫に繋がる恐れがあると警戒を呼びかけています。
一方、政府はワクチンが普及しているとして、感染対策の強化は行わない方針を表明しました。なお、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、高齢者・妊婦・重篤化リスクがある基礎疾患を持つ市民に対し「改良型ワクチン」の追加接種を推奨。同ワクチンはオミクロン株にも有効な”2価値ワクチン”で、9月に欧州医薬品庁(EMA)が使用許可を承認し各国が普及を進めています。
フランスの観光情報
ヨーロッパ西部に位置するフランスは世界有数の観光地で、イギリスやイタリアにもアクセスしやすい欧州観光の拠点です。ベルサイユ宮殿やエッフェル塔、モン・サン・ミッシェルなど歴史的な建造物が数多くあり、2024年2月時点で計52もの史跡などが世界遺産(文化遺産43、自然遺産8、複合遺産1)に登録されました。
芸術の都として名高い“パリ”をはじめ、美食と世界遺産の街“リヨン”、国際的な映画祭の会場となる“カンヌ”、温暖なリゾート地”ニース“など都市により様々な特性と表情を持ちます。また、地中海に面した美しいビーチや清々しいアルプスの風景、ワインや洗練された料理が堪能できる点も大きな魅力です。パリを含むフランス北部は日本と同様に四季があり、安定した気候が続く春夏に観光のピークを迎えます。しかし、日本と比べて気温が低く特に冬場は朝晩の冷え込みが厳しいため、渡航前に現地の気候を確認するようにしましょう。一方、地中海に面する南部のプロヴァンス地方は年間を通して温暖で過ごしやすい気候が特長です。
日本からは羽田空港、成田国際空港、関西国際空港とパリを結ぶ直行便があり、約12時間のフライトで到着します。乗り継ぎで渡航する際は中東(ドバイ、カタール)のほか、イギリスやドイツ経由での入国が一般的です。