目次
- ポルトガル渡航のためのETIAS(エティアス)について
- ポルトガル渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
- ポルトガル渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
- 政府公式および大使館サイト
- 現在の渡航状況
- 入国に関する最新情報
- ポルトガルの観光情報
ポルトガル渡航のためのETIAS(エティアス)について
ポルトガル渡航に必要となる電子渡航認証制度“ETIAS(エティアス)”は、2025年の導入が予定されています。導入後、日本国籍の方はポルトガルを含むシェンゲン協定加盟国へ渡航する際にETIAS(エティアス)の取得が必須となります。
シェンゲン協定加盟国の追加により、ETIAS(エティアス)申請対象国は変更となる場合があります。2024年3月31日よりブルガリア、ルーマニアの加盟が予定されており、ETIAS(エティアス)導入後は当該国へ渡航する際も申請が必要となる見通しです。なお、シェンゲン協定における「国境検査撤廃制度」の適用外となるイギリスとアイルランドへ渡航する場合は、ETIAS(エティアス)を申請する必要はありません。
ETIAS(エティアス)の有効期間は3年間で、パスポートの有効期限が3年未満の場合はパスポートの有効期限日を以てETIAS(エティアス)も失効となりますのでご注意ください。
ETIAS(エティアス)を利用して渡航する際は最長90日間の滞在が認められますが、渡航目的は観光や商用、対象国での乗り継ぎに限られます。就労および留学目的の渡航や、91日以上の滞在を希望する場合はビザの取得が必須となります。
ビザ申請に関する詳細は「ポルトガルのビザ申請方法」をご確認ください。
ポルトガル渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
ETIAS(エティアス)の申請には、期限が有効なパスポートと決済で使用するクレジットカードが必要です。パスポートは、最低3か月以上の残存有効期間があるものを用意しましょう。また、審査結果を受信できるメールアドレスも忘れずに準備してください。なお、ETIAS(エティアス)はパスポートの有効期限が切れると無効となるので注意が必要です。ETIAS(エティアス)が承認された時点でパスポートの登録情報は変更できないため、再申請を行ってください。
ポルトガル渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
ETIAS(エティアス)申請はオンラインでの手続きのみとなります。申請の際は期限が有効なパスポートと申請料の決済に使用するクレジットカードをご用意ください。クレジットカードの名義は申請者ご本人でなくても構いません。
申請フォームには必要事項を全て英語(ローマ字)で入力する必要があります。申請者の個人情報(氏名、現住所、メールアドレス、電話番号など)、パスポート情報(パスポート番号、発行日、有効期限)、現在の就労先や在学先などの入力が求められます。また、入国の適性を判断するために渡航履歴や過去の犯罪歴、オーバーステイの有無、伝染病や疾患の有無などの質問への回答も予定されています。なお、パスポート情報は欧州警察機構(ユーロポール)によって照合され、ETIAS(エティアス)の審査が行われます。申請から審査結果の通知まで最大30日ほどかかる場合がありますので、渡航が決定した段階での申請を推奨します。
申請方法に関する詳細は「ETIAS(エティアス)の申請方法」をご確認ください。
政府公式および大使館サイト
- ポルトガル政府公式サイトはこちら
- 在日ポルトガル大使館
所在地:東京都港区西麻布3-6-6
電話番号:(03) 6447-7870
公式ウェブサイト:在日ポルトガル大使館
- 在ポルトガル日本国大使館
所在地:Rua Ramalho Ortigão, 51,edifício de ANACOM, 6º andar
電話番号:(351) 213-110-560
公式ウェブサイト:在ポルトガル日本国大使館
- ポルトガル政府観光局はこちら
現在の渡航状況
日本からポルトガルへの渡航について
感染症の危険度を示す渡航レベルの指定はありません
ポルトガル政府は新型コロナウイルスの防疫を目的として2020年3月に非常事態宣言を発令し、EU領域外とポルトガルを往来する航空便の運航停止を発表。EU加盟国の国民、ポルトガル語圏諸国の国民、ポルトガルでの在留許可を有する市民を除き、原則として国外からの入国を禁止しました。入国制限は段階的に解除され、EU・シェンゲン加盟国・英国からの渡航者は渡航目的を問わず入国が認められました。同年8月には欧州域外の一部の国との航空便の運航禁止が解除され、対象国から訪れる渡航者は入国が認められました。日本に対する入国制限は2021年6月17日より一時的に緩和されましたが、日本での感染拡大を鑑みてポルトガル政府は同年9月18日より再び制限を強化。必要不可欠な理由以外での渡航を禁止しました。2022年4月23日、政府は入国制限を緩和し、有効なワクチン接種証明書や陰性証明書を提示することで目的を問わず入国を許可。日本から観光を目的とした渡航が認められました。7月1日には同証明書の提示も不要となり、新型コロナウイルスに関する入国制限は全て撤廃されました。
日本からの入国について(2022年7月10日更新)
新型コロナウイルスの防疫を目的とした措置は全て撤廃され、有効な陰性証明書やワクチン接種証明書の提示をせずに渡航が認められます。
なお、他国を経由しポルトガルへ入国する方は、乗り継ぎ国よりワクチン接種証明書等の提示が求められる場合があります。当該の方は事前に乗り継ぎ国の大使館や航空会社へご確認ください。
ポルトガル滞在中に求められる措置について(2022年9月30日更新)
ポルトガルでは感染対策「警戒状態(situacao de alerta)」を施行していましたが、2022年10月1日に撤廃されました。
マスク着用
医療・介護施設ではマスク着用が求められます。また、屋内エリア、航空機を含む公共交通機関、薬局、陽性診断後10日以内の新型コロナウイルス感染者は着用が推奨されます。
各施設における陰性証明書の提示は不要となりましたが、新型コロナウイルス検査は空港または各地域の検査施設で受診が可能です。
ポルトガルで施行する制限措置は感染状況により変更となる場合があります。渡航する際はポルトガル政府「COVID-19 Estamos On」より最新情報をご確認ください。
ポルトガルから日本への渡航について
新型コロナウイルスの防疫を目的とした水際対策措置は、2023年4月29日を以て撤廃されました。ポルトガルを含む全ての国・地域から日本へ入国する渡航者は質問票の登録や陰性証明書の提示は必要ありません。
詳しくは「ヨーロッパから日本へ入国する方へ」をご確認ください。
ポルトガルのビザ申請情報
91日以上の滞在を希望する方は目的に沿ったビザの取得が必要です。留学や就労などを目的として91日~1年未満の滞在を予定している方は中期滞在ビザ、1年以上の滞在を予定している方は在留ビザの取得が必須となります。また、ワーキングホリデー制度の利用者はワーキングホリデービザの取得が必要となり、最長1年間の滞在が認められます。
ポルトガルのビザ申請方法に関する詳細は「ポルトガルのビザ申請方法」をご確認ください。
入国に関する最新情報
オミクロン株に有効な”改良型ワクチン”の接種を開始
ポルトガル保健総局(DGS)は2022年9月2日、新型コロナウイルスのオミクロン株に有効な”改良型ワクチン”の接種開始を発表。使用するワクチンは前日に欧州医薬品庁(EMA)が使用許可を承認したファイザー/ビオンテック社製” Comirnaty Original/Omicron BA.1”とモデルナ社製” Spikevax Bivalent Original/Omicron BA.1”で、従来のウイルスに加え現在主流の”BA.5”の感染抑止が期待できます。
DGSのグラカ・フレイタス事務局長は、「感染再拡大が懸念される秋冬に向けて、インフルエンザとオミクロン株の両ウイルスに備えることが重要です」とコメント。改良型ワクチンとインフルエンザワクチンの供給を促進し、同時期に接種を行う方針を示しました。
改良型ワクチンの接種対象者は2回以上の接種(1回接種型ワクチンの場合は1回)完了と、最終接種日から3か月以上の経過が条件となります。当局は段階的に対象者を拡大し、下記に該当する方を優先し9月7日より接種を行うと述べました。
現時点における改良型ワクチンの接種対象者は下記の通りです。
- 60歳以上の市民
- 感染リスクが高い基礎疾患を持つ12歳以上の方
- 感染リスクが高い基礎疾患を持つ18歳以上の妊婦
- 医療従事者
- 介護施設の入居者や介護サービス従事者
改良型ワクチンの接種対象者はおよそ300万人に上るとみられ、DGSは実施に向けて迅速に準備を進めると述べました。
詳細はポルトガル保健総局の「Campanha de vacinação outono-inverno contra a covid-19 e a gripe」をご確認ください。
ポルトガルの観光情報
ポルトガルはイベリア半島の先端に位置し、大西洋上にアゾレス諸島とマデイラ諸島を領有する海洋国家です。スペインとのみ国境を接し、大航海時代にはスペインと並び数々の航路を開拓しました。日本とのつながりも深く長崎に多くの名残をとどめています。日本の4分の1ほどの国土には、首都リスボンのベレンの塔や世界遺産都市ポルトにあるポルト大聖堂など多くの歴史遺産と豊かな自然があります。
美食の国としても知られ、“ポルトガルの宝石”と称される“ポートワイン”や新鮮な魚介を使った“ブイヤベース”、修道院発祥の“カスタードタルト”は日本でも人気があります。
1年を通して温暖な気候ですが、秋から春は雨天が多いため傘や防水ジャケットを用意しましょう。日本からの直行便はなく、ヨーロッパまたは中東の主要都市を経由する乗り継ぎ便で約18時間のアクセスです。時差は9時間で、日本が正午の場合ポルトガルは午前3時。サマータイムが適用される3月下旬から10月下旬は8時間です。アゾレス諸島のみ10時間の時差で、サマータイム時は9時間となります。公用語はポルトガル語ですが、都市部や観光地では英語が通じます。
ドイツのITサービス会社“インターネイションズ”による“生活の質が高い国ランキング”では、2017年に1位を獲得しました。