目次
- スロバキア渡航のためのETIAS(エティアス)について
- スロバキア渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
- スロバキア渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
- 政府公式および大使館サイト
- 現在の渡航状況
- スロバキアの観光情報
- スロバキアの医療情報
スロバキア渡航のためのETIAS(エティアス)について
スロバキアを含むシェンゲン協定加盟国への渡航に必要となるETIAS(エティアス)は、2025年の導入が予定されている電子渡航認証制度です。日本国籍の方は観光や短期ビジネスを目的とした90日以内の滞在に限りパスポートのみで渡航が認められますが、ETIAS(エティアス)導入後はオンラインによる事前申請が必須となります。なお、シェンゲン協定における「国境検査撤廃制度」の適用外となるイギリスとアイルランドへ渡航する際は申請が不要となる見通しです。また、シェンゲン協定加盟国の追加により、ETIAS(エティアス)申請の対象国は変更となる場合があります。2025年よりキプロスの加盟が予定されており、当該国へ渡航する際も申請が必要となる見込みです。
なお、ETIAS(エティアス)の有効期間は取得日より3年間となります。ただし、パスポートの有効期限が3年未満の場合は、パスポートの有効期限日を以てETIAS(エティアス)も失効となるためご注意ください。
ETIAS(エティアス)の有効期間内は複数回の渡航が可能ですが、留学や就労を目的として91日以上滞在する場合は「ナショナルビザ」または「居住許可」の取得が必須となります。ビザや居住許可の取得を検討中の方は「スロバキアのビザ申請方法」をご確認ください。
スロバキア渡航のETIAS(エティアス)申請の必要書類
ETIAS(エティアス)を申請する際は、ICチップ搭載のパスポートとクレジットカードを予めご用意ください。パスポートは、スロバキアへの入国日から3か月以上の残存有効期間があるものが推奨されています。パスポートの有効期限が近い場合は、渡航前に更新を行ってください。
そのほかに、ETIAS(エティアス)の審査結果や申請番号を受信できるメールアドレスも必要です。審査後はメールに届いたETIAS(エティアス)とパスポートを入国審査で提示することで、スロバキアへ入国できます。
スロバキア渡航のETIAS(エティアス)申請の流れ
ETIAS(エティアス)はオンラインでの手続きとなり、申請時は有効なパスポートとクレジットカードが必要です。クレジットカードは申請者本人と名義が異なっていても審査に影響はありません。 ETIAS(エティアス)の申請フォームには氏名や生年月日、性別などを全て英語(ローマ字)で入力する必要があります。申請時は以下の項目についての入力が求められます。
- パスポート情報(パスポート番号、発行日、有効期限)
- 現住所、国籍、出生地
- メールアドレス、電話番号
- 最初の入国予定国
- 就労先または在学先に関する情報
- 入国の適格性を判断する質問(過去の犯罪歴や渡航歴、オーバーステイの有無、伝染病や疾患の有無など)
ETIAS(エティアス)の申請情報は欧州警察機構(ユーロポール)にて照合され、慎重な審査が行われます。ETIAS(エティアス)は申請から審査結果の通知まで最大30日ほどかかる場合があるため、導入後は早めの申請を推奨します。詳細は「ETIAS(エティアス)の申請方法」をご確認ください。
政府公式および大使館サイト
- スロバキア外務省公式サイトはこちら
- 在日スロバキア大使館
所在地:東京都港区元麻布2丁目11-33
電話番号:(03) 3451-2200
公式ウェブサイト:在日スロバキア大使館
- 在スロバキア日本国大使館
所在地:Hlavné námestie 353/2, 811 01 Staré Mesto
電話番号:(421-2) 5980-0100
公式ウェブサイト:在スロバキア日本国大使館
- スロバキア政府観光局はこちら
現在の渡航状況
日本からスロバキアへの渡航について
感染症の危険度を示す渡航レベルの指定はありません
スロバキア政府は新型コロナウイルスの防疫措置として、2020年3月より国外から訪れる外国人の入国を禁止する措置を導入。緊急事態宣言の発令に伴い陸路と国際線の運航を停止しました。新型コロナウイルスワクチンの普及により感染状況は一時落ち着きを取り戻しましたが、2021年12月に新たな変異ウイルス「オミクロン株」の発生を確認。南アフリカなど一部の国を対象に検疫措置を強化しました。2022年1月、政府はEU理事会による勧告に基づき入国要件を改訂し、EU域外の国・地域から訪れるワクチン接種完了者の入国を許可。同年4月6日より、連絡情報フォームや交通・建設省の旅客検索フォームへの事前登録、入国後の新型コロナウイルス検査も不要となりました。
なお、航空会社によりワクチン接種証明書等の提示が求められる場合があるため、渡航する際は事前に航空会社へご確認ください。
スロバキアでは公共交通機関や商業施設でのマスク着用は不要ですが、国際便を利用する際は着用を求められる場合があります。他国で乗り継ぎスロバキアへ渡航する際は、乗り継ぎ国で施行中の入国要件とマスク要件もご確認ください。
入国制限は感染状況などにより変更される場合があります。渡航する際はスロバキア政府公式サイトまたは在スロバキア日本国大使館公式サイトより最新情報をご確認ください。
スロバキアから日本への渡航について
新型コロナウイルスの防疫を目的とした水際対策措置は、2023年4月29日を以て撤廃されました。スロバキアを含む全ての国・地域から日本へ入国する渡航者は質問票の登録や陰性証明書の提示は必要ありません。
日本への渡航に関する措置の詳細は「ヨーロッパから日本へ入国する方へ」をご確認ください。
スロバキアのビザ申請情報
留学や就労などを目的として91日以上の滞在を希望する方は、ビザまたは居住許可の申請が必須です。
駐日スロバキア大使館にてナショナルビザの申請、または渡航後に現地の内務省・外国人警察で居住許可を取得する必要があります。
スロバキアのビザ申請方法に関する詳細は「スロバキアのビザ申請方法」をご確認ください。
スロバキアの観光情報
中央ヨーロッパの共和制国家スロバキア共和国は、チェコ、ポーランド、ウクライナ、ハンガリー、オーストリアの5つの国と接する内陸国です。第一次世界大戦後“オーストリア・ハンガリー帝国”からチェコと合併するかたちで独立。1993年にはチェコとの連邦を解消し、2004年EU加盟を果たしました。四方を多くの国に囲まれながらも、独自の文化を守っています。
総面積は日本の7分の1となる4万9,037km2、人口は約543万人(2022年時点)です。首都ブラチスラバにはドナウ川が優雅に流れ、マリア・テレジアが戴冠式を行った聖マルティン教会や「裏返したテーブル」と言われるブラチスラバ城は必見。中欧ヨーロッパ最大の城跡スピシュ城、青の教会と呼ばれる聖アルジュベタ教会も一見の価値があります。スロバキアはワインの名産地としても知られ、市内散策後に郷土料理と共に楽しんではいかがでしょうか。
時差は8時間で日本が正午の場合スロバキアは午前4時、3月下旬から10月下旬はサマータイムが適用され7時間。通貨はユーロ(€)、公用語はスロバキア語ですが観光地では英語も通じます。春と秋がベストシーズンですが、朝晩は冷え込むため防寒用の上着を用意しましょう。観光は石畳の街並みを歩くことが多く、歩きやすい靴や服装がおすすめです。
スロバキアの医療情報
スロバキアの病院では、公用語であるスロバキア語、ハンガリー語、ドイツ語が主に使用されています。そのため、英語ではコミュニケーションが取れず受診するまでに長時間待つ場合があります。医療費は全額自己負担となり、別途で手数料がかかる私立病院もあるため事前に確認しておきましょう。電話番号「112」番で救急車を利用すると国立病院に搬送されますが、こちらでも英語で対応できない場合があるため注意が必要です。また、国内には薬局が点在しており、医師の処方箋なしで購入できる薬も多いです。
スロバキアへ渡航する際は事前にA型肝炎、B型肝炎、破傷風のワクチン接種が推奨されています。また、風土病であるダニ脳炎のワクチン接種(計3回)も忘れずに行ってください。ダニ脳炎のワクチンは現地の医療機関で接種できます。